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会計マガジン

金融機関向けの決算報告④

今回も前回に引き続き、金融機関向け決算報告の際に
よく聞かれる質問についてご説明します。
第4回目は、営業利益・営業外収益・経常利益についてです。

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1.営業利益

【ポイント】
前期と比較し、利益が大きく減少したり赤字転落すれば、
その理由を前期と比較して分析しておきます。
また、どのように利益を伸ばすのか具体的な対策を考えておきます。
(具体的な対策を立てる際の5つのポイントは、第1回をご確認ください。

【実際にあった質問①】
「前期の営業利益は1,000万円でしたが、今期は100万円に落ちてしまいましたね。」

(OK回答例)
「売上が前期2億5000万円から20%落ちてしまったのが響いてますね。
安売りしなかったので粗利率は何とか維持して、経費もだいぶ削減したのですが。
これ以上の経費削減は難しいので、私(社長)自らトップセールスを増やして売上を作っていき、
営業担当者は小口多数の営業開拓で販路を広げ、次期は営業利益を1,000万円に回復したいです。」

(NG回答例)
「景気が悪いからです。」
→利益が下がるのは全て景気のせいにされており、
利益が落ち込んだ理由を分析されていません。
そのため、自社の業績改善に何の対策もしない経営者と見られてしまい、今後の支援が難しくなります。

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2.営業外収益・営業外費用

【ポイント】
営業外収益・営業外費用で特に聞かれやすいケースには、
雑収入・雑損失で大きな金額が計上されているケースと、
借入金残高に比べ支払利息が大きいケースがあります。
雑収入・雑損失は、決算書の勘定科目内訳書の中の「雑益、雑損失等の内訳書」で、
何が雑収入・雑損失に計上されているかを見て、内容を確認しておきます。
支払利息は、借入金残高で割ることで平均金利が計算されます。
例えば、支払利息600万円、
貸借対照表の借入金合計(前期と当期の借入金を足して2で割って2期の平均借入金を算出することが多い)が
1億円であれば、600万円÷1億円=6.0%となり、
平均金利が銀行の金利相場に比べて高くなりますので、
金融機関はその理由を知りたがります。
もしこの方法で計算される平均金利が高ければ、その理由を把握した上で答えられるようにします。

【実際にあった質問②】
「支払利息が借入金に比べて多い気がします。
2期平均の借入金残高が5,000万円ですが、250万円の支払利息があり、
平均金利が5%と高くなっていますが、何か理由はありますか?」

(OK回答例)
「今は借りていないですが、急に支払いが必要になったことが何回かあり、
たまたま訪問してくれた他の金融機関に相談したら当座貸越をご提案いただき、何度か利用しました。
期末には返済したので決算書には載っていません。
弊社の資金繰り管理が後手後手に回っていたことが原因です。
資金繰りの管理体制を整え、メイン行にもにあらかじめご相談するようにして、
余裕を持った資金繰りを行っていきます。」

(NG回答例)
「よく分かりません。」
→支払利息は借入金(=資金繰り)とも関連する項目ですので、
ここを経営者が把握しておらず答えられないのは、
自社の決算状況や資金繰りに無頓着な経営者と見られ不安に思われてしまいます。
その場で分からないことであれば分からないと正直に伝えるとともに、
社内で調べ後日回答する、とお答えください。

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3.経常利益

【ポイント】
営業利益についての質問と同様、前期と比較し、
大きく利益が減少したり赤字転落したりすれば、銀行はその理由を探ろうとします。
赤字が続いている場合も同じです。その理由を前期と比較して分析しておきます。
また、どのように利益を伸ばすか具体的な対策を考えておきます。

【実際にあった質問③】
「前期は黒字でしたが、今期は赤字に転落してしまいましたね。」

(OK回答例)
「売上が前期は1億5000万円だったのが1億円に大きく下がってしまいました。
これはまずいと思い固定費削減のため家賃交渉や
新電力への切替など経費削減に努めたのですが、赤字に転落してしまいました。
次期は黒字に回復できるよう対策を社内で話し合っています。
来月中に経営改善計画を作って、ご説明します。」

(NG回答例)
「売上が下がったので仕方ないです。」
→外部環境の変化はどうしようもない部分もありますが、
それでも自助努力で赤字解消に向けた対策を考え、
金融機関にお伝えしご理解とご協力をいただきたいところです。
実際、上記のOK回答例により、その後の支援に繋がった事例もあります。

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4.特別利益・特別損失についての質問

【ポイント】
固定資産や有価証券の売却益・売却損、債務免除益など、
大きな金額が計上されているものがあれば、内容を把握し答えられるようにします。
また、なぜ固定資産や有価証券を売却したのか、
なぜ債務免除を行ってもらったのか、答えられるようにします。

【実際にあった質問④】
「固定資産売却損が2,000万円計上されていますが、これは何かありましたか?」

(OK回答例)
「○○市に150坪の土地があったのですが、何も使っていなかったので売却しました。
売却損は大きく出ましたが、土地の管理が大変で固定資産税も多くかかっていたため、売却してスリム化を図りました。」

(NG回答例)
「○○市の土地を売却しました。会長がやったことなので自分(社長)はよく分かりません。」
→会社内で行われた大きな取引を経営者が把握していないのは問題です。
こうしたケースは意外と多いので、注意が必要です。
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以上です。金融機関への決算報告について、全4回に分けてお話させていただきました。
経営者の皆様にとって、自社の経営状況を金融機関に説明する際には緊張されることと思います。
実際に、弊社にも「何を、どのように伝えればいいのか?」というご質問・ご相談が多く寄せられます。
常日頃から自社の経営状況についてしっかりと把握され、ご不明点があれば弊社にいつでもお気軽にお問合せください。

支援部 田中徹志

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