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会計マガジン

金融機関向けの決算報告② 

今回も前回に引き続き、金融機関向け決算報告の際によく聞かれる質問についてご説明します。
第2回目は、売上原価・売上総利益についてです。

【ポイント】
金融機関は、売上原価・売上総利益の「数値」とともに、
売上高に対する売上原価・売上総利益の「比率」の増減を見ます。
前期に比べ売上原価の中で数値や売上高に対する比率が上がっている勘定科目を見て、
金融機関はその理由を知りたがります。
したがいまして、決算書が出たら、売上原価の各勘定科目の数値や売上高に対する比率を見て、
前期に比べ上がっている勘定科目の理由を分析しておきます。
また、改善のための対策も答えられるようにしておきたいところです。

【実際にあった質問①】
「製造原価の材料費が前期に比べ大きく上がっている理由は何ですか?」

(OK回答例)
「弊社は材料の5割を○○社から仕入れているのですが、値上げ要請があり材料費が上がってしまっています。材料費の仕入先を分散したり仕入ロットを調整して、低価格で仕入れられるようにしていきます。」

(NG回答例)
「材料を仕入れすぎてしまいました。」
→仕入れ過ぎても在庫として残っていればその分は原価になりません。また、材料費が上がった理由、例えば材料費が値上げされたのか、製品の安売りにより相対的に売上高材料費率が上がったのかなどの分析がされていません。
材料費の質問に対してこうした回答は非常に多く、金融機関は「ん???」となりますので要注意です!

【実際にあった質問②】
「売上高総利益額が前期に比べて落ちている理由は何ですか?」

(OK回答例)
「売上高総利益率(売上総利益÷売上高)は30%を保っているものの、売上高が前期4億円から当期3億円へと大きく減少してしまったのが大きいです。それでも経常利益は黒字なので、これ以上売上を落とさないようにするとともに、新商品を開発・投入し新たな売上の柱を作ることなどで売上を回復させたいです。」

(NG回答例)
「景気が悪いからです。」
→売上高が下がったため売上総利益が減少したのか、売上高原価率が上がったから売上総利益が減少したのか分析されていません。また、なぜ売上高が下がったり売上高原価率が上がったりしたのか分析されていません。売上総利益が減少した理由を把握していないため、景気のせいにするなど曖昧にしか答えられていません。

【実際にあった質問③】
「売上高総利益率が落ちている理由は何ですか?」

(OK回答例)
「弊社は仕入の7割が輸入ですが、円安となり輸入価格が上がってしまったことが大きな原因です。これを踏まえて、為替予約や外貨オプション取引を始めて、売上高総利益率がこれ以上は下がらないようにします。」
(OK回答例)
「競合先の○○社が安売りを仕掛けてきて弊社の売上に影響が出てきたため、対抗せざるをえず値下げを多くしてしまいました。売上高総利益率を上げていかないと利益が出ないため、生産効率を高めてコストを下げる活動を強化します。」

(NG回答例)
「材料費が上がったからです。仕方がありません。」
→材料費が上がった理由、例えば材料価格が上がったからなのか、安売りにより相対的に売上高材料費率が上がったからなのか、またなぜ上がったのか分析できていません。材料費が上がったのは仕方がないとして対策を考えられていません。

今回は以上です。次回は、販売費・一般管理費についてご説明します。

支援部 田中徹志

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