Vol.7から経営計画の作成手順を説明しています。
①経営理念作成→②vision作成→③内部分析→④外部分析→⑤課題の整理
→⑥中長期経営計画→⑦単年度計画→⑧指導設計→⑨推進支援→⑩モニタリング
前回までで「①経営理念作成」~順に「⑤課題の整理」まで見てきました。
今回はいよいよ「中長期経営計画」です。
Vol.3あたりでもお話しましたが、経営計画と聞くとただの数値の羅列と勘違いされている方が多く、そのように作成した、ただの数値の羅列は計画的に達成されることはありません。これまでの作成手順①~⑤までの下ごしらえがあり、それを数値で表現する場が今回の工程「⑥中長期経営計画」です。順序を守ってセオリー通りに計画を作成することで効果が望めます。いきなり財務計画を作成しては効果が望めません。
中長期経営計画とは会社が目指す目標像を実現するための計画書です。
計画を作成する際に大事にすることは中学生の時に英語で習った5W2Hです。
・なぜ作成したのか、なぜ達成が必要なのかという説明
・どのように達成するかという方法、いくら達成するという目標
・誰が、いつ、どこで、何をするかという事実
計画書はこれまで作成手順に沿って考えてきた1つ1つを土台として作成していきます。その計画書には下記のような要素(上記5W2Hの応答)が盛り込まれます。
・経営理念visionを見据え、中期目標、長期目標を明示したもの(①②)→なぜ
・目標達成の経営戦略、課題とその解決策を示したもの(③④⑤⑥)→どのように
・目標達成のための行動計画を示したもの(⑤⑥)→誰が、いつ、どこで、何を
・結果として実現する財務計画を示したもの(⑥)→いくら
※( )内の番号は「経営計画の作成手順」の番号
ここまで読んできてくださった方なら中長期経営計画がただの数値の羅列ではないことがお分かり頂けたのではないかと思います。中長期経営計画を作成したい方は是非、専門家にご相談頂ければと思います。