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会計マガジン

『キャッシュフロー』の4タイプ評価

今回は、前回お話ししました8パターンのCFについて、
どれが良くてどれが良くないかの評価を、
「◎最優秀」「〇優秀」「△注意」「✕懸念」の4タイプに分類してご説明させていただきます。


◎最優秀:(4)健全型

・本業の営業活動でプラス、未来への投資を行いマイナス、金融機関への返済が進みマイナス、という堅実かつ理想的なタイプです。
・営業CFのプラス額で、投資CFと財務CFのマイナス額を補えているかを確認してください。できていれば完璧です!

◯優秀:(1)安定型、(2)改善型、(3)積極型

・本業の営業活動による入金額が多ければ経営としてはOKですので、◯です。
・今後の投資活動や財務活動を中長期的に見据え、計画的に事業の成長を進めていくことが必要です。

△注意:(5)救済型、(6)リストラ型、(7)勝負型

・本業の営業活動による出金額が多いということは、
売上減少、仕入過多、売掛債権の回収不能、在庫の長期化または不良資産化の可能性があります。
・営業CFをプラスに転じるための施策に、早急に取り組む必要があります。

✕:懸念:(8)大幅見直し型

・全ての企業活動でお金が流出している状況で、極めて深刻な資金繰りに陥っています。
・投資CFがゼロに近い場合には、現金化できる資産が無いため、倒産が近い可能性があります。

以上が、CFの評価です。

CF計算書は、絶対に粉飾ができない財務資料です。
理由は、入出金の相手方は必ず存在し、お金の流れは客観的な事実として確実に記録に残るからです。
そのため、信頼性が担保されており、事業の実態を正確に表しているものと言えます。
したがいまして、皆様には繰り返しになりますが、ぜひ一度自社のCFを計算してみてください。
そして、それを社内や金融機関とも共有しながら、
皆さまの経営が今よりもさらに良くなっていただくためにご活用いただければ幸いです。

また、「うちもCFを分析してみたいけど、難しくてよくわからん…」という場合には、
弊社でお手伝いいたしますので、お気軽にお声がけください。

支援部 田中徹志

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