TOP若手経営者ロングインタビューVol.7 NPO法人子育て支援さくらっこ理事 布施 安子 様

絵本やわらべ歌で美しい日本語を伝え、孤立しがちな現代のママたちを支えたい。
NPO法人子育て支援さくらっこ理事 布施 安子 様

NPO法人 子育て支援さくらっこ     http://www.kosodate-sakurakko.net 

2008年、5名のスタッフで任意団体として出発、既存のNPO法人に参加して子育て支援部門を担う。金沢21世紀美術館託児ルームの運営や、子育て出前サロンの開催など、金沢市の子育て関連事業を多数受託。2011年に独自で法人格を取得し、活動の幅をさらに広げている。

一人で悩みを抱えがちな若い母親たちの力になりたい、という強い気持ちを胸に、「保育ママ」の講習を受け、NPO活動をはじめた布施さん。NPO法人子育て支援さくらっこの代表として、同じ志を持つ25人のスタッフと共に幅広い子育て支援事業に取り組んでいます。

2014.6.19  当社2F会議室にて , インタビュー:竹田

NPOの会計は極めて複雑。プロに任せて一安心。

2008年に大阪で、マンションの一室に2児が放置され死亡するという事件が起きました。私はその頃、石川県の講習を受け保育ママとして活動していましたが、この痛ましい出来事を機に、子育てを地域でサポートできる仕組みを作りたいと強く思うようになりました。それが、NPO法人であるさくらっこを立ち上げたきっかけです。

私たちは金沢市の子育て関連事業を多数受託しています。大切な税金で行うものですから、誰にでも説明ができるよう、お金の出入りをきちんと管理しなければなりません。でも、NPO法人の会計処理は非常に複雑で、書類の作成ひとつにも多大な時間と労力がかかります。中山会計さんにお任せしてからやっと、安心して本業に専念できるようになりました。どんな相談にも快く応じてくださり、とても頼れる存在です。「さくらっこさんの事業を支えることで、中山会計としても間接的に地域の力になりたい」と言っていただき、心強く思っています。

楽しい時間を共有し、息づかいの感じられる育児支援を。

私は長男を、小学6年生のときに病気で亡くしました。その後、家に引きこもるようにして10年近く過ごしてきましたが、このままではいけない、何かやらなければいけないと思ったとき、どうしても子供に関わる仕事がしたいと思いました。やり残した子育てを全うしたい、という気持ちがあったのかもしれません。

最初は自分の生きがいとして始めた保育ママの活動でしたが、若いお母さんたちと出会う中で、私たちの世代が持っているノウハウを伝えてあげたいという気持ちが大きくなりました。いろいろな支援策を模索してきましたが、今は原点に立ち返り、絵本の読み聞かせやわらべ歌を通して美しい日本語を伝えることを大切にしています。楽しい時間を共有しながらお母さんや子どもたちの息づかいを感じ、「子供と直接向き合える子育て期間は長い人生の本当に短い期間だけ。自分の力や能力を信じて今日を乗り切って。」と声をかけることが、支援の第一歩になると思います。今後は医師や助産師ら各分野の専門家とも連携しながら、子育てのさまざまな悩みに応えるネットワークを築いていきたいと思います。

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